漢方について

心の悩み

ストレスと漢方薬

 世の中、スピードアップされ、毎日のやらなきゃならないことも増え、ゆったりとした、ゆとりのある生活がだんだんできなくなっています。こういう社会の 中に住んでいると、自然に刺々しく、時には攻撃的になったりして、対人関係が複雑になり、ストレスが生じやすくなってしまいます。
 現代がストレス社会と言われる所以は、こういうところにある、と思います。ストレスにより、身体や神経に様々な影響が現れ、自律神経失調症や神経症あるいは心身症などを発病したりします。
 西洋医学では、不安感を取り除く抗不安剤をはじめ、症状に合わせ、いろいろな治療が行われています。
 ここで、漢方医学独特な考え方について触れてみましょう。
 私どもが住んでいる地球は、大気に覆われているため、他の星に比べ、程よく温かく、人間を初めとするすべての動物や植物が生きることができ、そして地球も生きています。
 「人体は小宇宙」と言われますが、漢方医学では、人体にも気があり、気は人体の隅々までめぐり、程よく身体を温め、空気中にウヨウヨしている病原菌から 身体を守り、血液を全身にめぐらせて栄養を与え、まさに、気が生命の最も大切なものである、という考え方に立っています。
 長期にわたるストレスにあうと、気のめぐりが滞り、特に神経や情緒と密接な関係にある肝臓の気が滞り、ストレス症状の「イライラして怒りっぽい」「ゆううつ感」「ため息」「お腹が張る」などが現れます。
 肝臓の気がよくめぐらず、滞ってしまった時は、柴胡(さいこ)という生薬を中心に用います。柴胡を含む漢方処方としては、「大柴胡湯(だいさいこと う)」「小柴胡湯(しょうさいことう)」「柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」「柴胡桂枝乾姜湯(さ いこけいしかんきょうとう)」「四逆散(しぎゃくさん)」「加味逍遙散(かみしょうようさん)」など、たくさんあります。
 これらを含む漢方処方の代表的なものとして、「香蘇散(こうそさん)」があります。
 漢方薬は、病状を漢方医学の見方でキチンと把握し、その病状に相応しい処方を選んで使うと、ストレスに対し、かなり効果がありますので、専門家によく相談してください。

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