体の悩み
お腹が動くと胃の辺りでポチャポチャと音が聞こえる

4月頃から、『お腹が動くと胃の辺りでポチャポチャと音が聞こえる』。そういった訴えをする方が何人かいらっしゃりました。実は私のお腹もよく聞こえるのですが、原因は消化器の機能が低下していたり、腹部が冷えていたり、暴飲暴食などが原因で、胃腸の中に水がたまった状態になっています。この状態を胃内停水(いないていすい)といいます。ポチャポチャとなっている音を振水音(しんすいおん)といいます。
この振水音は、水分を摂った直後は聞こえる方は多くいらっしゃると思いますが、酷い場合は、数時間前にしか水分を摂っていないのに聞こえます。
胃の辺りでポチャポチャしていても痛くも痒くもありません。病院で検査をしても異常がみつかるわけでもございません。しかし漢方ではこの症状を病気のサイン、または病気の前兆と考えます。
体の余分な水分は、体を重だるくしたり、浮腫が現れたり、さらに消化器の機能を低下させ食欲不振・悪心嘔吐・下痢・疲れやすいなどが現れたり、眩暈・耳鳴りの原因になったり、様々な病気の原因になります。
また、漢方の考えでは、体に余分な水分が溜まると、病気を治りにくくさせるといいます。
胃内停水にならないためにも適度な運動で体の機能を高め、暴飲暴食を避け(特に甘いもの、脂っこいもの、味の濃いもの、アルコールなどが良くありません)、体を冷やさないようにすると良いです。
胃内停水が気になる方は茯苓(ぶくりょう)などが含まれる漢方薬をおすすめいたします。
2015.5.8