その他
お薬と養生

お薬と養生
最近の勉強会では、お薬のほかに生活指導、食事指導、スキンケアなどの薬以外のお話を多く聞くことがあります。勿論お薬も大切ですが、病気や体調不良の多くはその症状が現れた原因があります。お薬を飲んでいても原因を除去できないとより良い効果がみられないこともあります。
ではどういった内容が多いかといいますと、飲食の不節制、運動不足、過度なストレス、睡眠時間の不規則、衛生管理、間違ったスキンケア、体を冷やしすぎたり、姿勢などです。
同じ原因でも、人によって様々な病気の原因になるので、どういった病気の方も、体調不良の方も気をつける必要があります
5月に私が所属している漢方の研究会で、愛知県の有名な先生をお呼びして勉強会が開かれました。先生のご講演は様々な興味深く参考になるお話でしたが、食事を摂る時間、睡眠の時間の重要性とその理由が特に印象に残りました。
どういった内容かといいましと、最近テレビなどでもよく聞きますが、夕食は遅くても20時までには食べ終わっていること。出来たら午後5~6時くらいに夕食を摂り、消化の良いものをよく噛んで、食事量は食べ過ぎずに。睡眠は22時までには眠るようにして、7時間くらいの睡眠が理想とのことでした。睡眠時間は個人差があるようですが、寝すぎも、睡眠不足も体に良くないそうです。この理論は体から出ているホルモンの分泌時間や臓腑の生理機能などから導き出されています。
簡単に言うと、“病院に入院中の生活”“太陽の明りでの生活”が一番の理想です。確かに病院は、食事は早いし、消灯も早いといいます。
病院は色々な年齢の方が入院しているから全部早めの時間になっているのではなく、病気を治すために一番良い生活だったんだと改めて気付きました。
また、最後にこのような生活習慣は、様々なご都合で、改めることが無理な方が多いと思います。そういった方には、消化を助ける働きの薬草、山楂子(さんざし)や麦芽(ばくが)、神麴(しんぎく)などが良いとのことでした。
2015.06.05