漢方のはなし
風邪薬はすぐに服用できる(常備薬)にするのが一番

お正月から急激にインフルエンザと診断される方が増えています。
お正月やお正月休み明けに、地元の薬剤師会で行っている休日・夜間の当番で、インフルエンザの薬、風邪に伴う症状を緩和する薬など調剤、投薬の業務をしました。
私が勤務した日にも、非常に多くのインフルエンザ・風邪で苦しんでいる方が来店されました。インフルエンザが流行っている時は、診療所で診察・検査待ちで大変時間がかかります。大変苦しそうで、私どももなるべく早く薬を調剤して、早くお家でゆっくり休めるようにしたいのですが、薬局業務も安全性を高めるために複雑で、多くの作業が必要なため時間がかかってしまいます。
また、インフルエンザの検査をしても結果が出るまで、ある程度ウイルスが増殖していなくてはならないため、次の日に再度診察しなくてはならないこともあります。
そこで必要なのが家庭の常備薬です。
私も、業務中はマスクをして、終わった後には手洗い、うがい、エタノール消毒をしますが、何日目かの当番を終えて帰宅した時に、のどに強くはない程度の痛みを伴う違和感がありました。
まずい、明日も仕事です・・・。ちょうど自宅にあった涼解楽(りょうかいらく)と板藍茶(ばんらんちゃ)を1度に2包ずつ服用して、夕食(夜11時過ぎなのでほとんど夜食)にしました。食事が終わり、入浴していると体がだるく、寒気もしました。
ますますまずいと思い、入浴後さらに、涼解楽と板藍茶を2包ずつ服用して、すぐに就寝したら次の日は何ともなくなっていました。
涼解楽も板藍茶も1回1包の漢方薬、健康食品なので同じように服用するのはおすすめ出来ませんが、早めに薬を服用したことが良かったと思われます。
常備薬は漢方薬がおすすめです。
薬局には多くの風邪薬が揃っています。風邪薬には解熱鎮痛剤が含まれています。解熱鎮痛剤の中にはインフルエンザに使用すると重い副作用が現れることがあります。また、体温を下げ過ぎると治り難くなったり、かえって悪化する場合もあります。
その点、漢方薬はインフルエンザや風邪を区別すること(病名で)なく、体調、体質、症状(証)で適切な薬を判断します。また、熱を必要以上に下げることもありません。
予防には板藍茶、板藍のど飴
板藍根(板藍茶)は、日本では食品として売られていますが、中国では医薬品として、抗ウイルス作用があるといわれており、インフルエンザや風邪などのウイルス感染全般に良く使用される薬草です。
携帯にも便利な飴、お茶(粉をアルミ包装したもの)タイプがあります。
板藍茶は、人が集まるところに外出した、咳をする音を聞いた、鼻が出ている人を見た、知り合いが風邪・インフルエンザに罹った、のどに違和感が出てきた。こんな時にお気軽にお試しできます。