漢方のはなし
横澤隆子先生
先月、神奈川でご開業されている開気堂薬局の東海林正弘先生をお招きした勉強会がありました。
東海林先生は、故横澤先生(富山大学大学院理工学部)とご親交があり、横澤先生が生前発表されていました、研究が大変すばらしいものであり、皆様にも広く知ってもらいたいとのことから、横澤先生のご功績、研究内容とデータなどをお話しくださりました。
横澤先生は大変多くの研究がありますが、その中に丹参(たんじん)という薬草を成分に含む漢方薬の研究があります。丹参製剤が体に対する影響とその作用機序、臨床試験からみられる有効性です。
詳しくは横澤先生の著書『血管力をつければ病気は治る』を購読していただけたらと思いますが、簡単にまとめますと、丹参製剤が、病気や老化に関係があるAGEs(終末糖化産物)の生成を有意義に抑制している。
生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質代謝異常)の予防や治療、肥満予防、eGFRや血清クレアチニンの改善などの試験結果を発表されています。
eGFRの低下や血清クレアチニンの増加は将来的に腎不全になる可能性があります。腎不全は瘀血(血液の流れが悪くなっている、または汚れている状態)が原因の一つと言われています。中国や書籍上では、丹参が血液の流れをよくすると言われています。このことから丹参製剤が、腎臓への血流を改善できていると考えられます。
これらは、学会等でも発表されているし、論文が雑誌にも載っていると聞いています。
また、横澤先生は生前、丹参製剤がアルツハイマー型認知症に効果があると確信を持たれているとおっしゃっていたそうです。次は、アルツハイマー型認知症に効果があることを、研究で証明したいとおっしゃられていたそうです。しかし残念ながらその研究はかなうことはできませんでした。
現在社会問題にもなっている、アルツハイマー型認知症の丹参製剤による研究が途絶えてしまいました。これは大変な損失だと思いました。
東海林先生の講演を聞いて私も丹参製剤を服用してみることにいたしました。
東海林先生貴重なお話、有難うございました。


