漢方のはなし
漢方浴剤で体の心から温まる
9月にはいってからも暑い日が続きましたが、ここ数日で、気温も涼しくなってきました。これから、どんどん寒くなってきます。そこで、お勧めなのが、漢方薬の浴剤です。
漢方薬は飲むばかりではありません。もちろん、漢方薬を飲んだほうが体質改善にもなりますが、家族全員で、利用できるものが入浴剤です。
漢方の入浴剤によく使われる薬草には、当帰(とうき)、艾葉(がいよう;よもぎのこと)、川芎(せんきゅう)、紅花(こうか;べにばなのこと)、芍薬 (しゃくやく)などの血流を良くして体を温めるものがあります。特殊なものには、紫蘇(しそ)やスベリヒユ・薏苡仁(よくいにん;はとむぎのこと)など皮 膚のトラブルに使うものもや、陳皮(ちんぴ;みかんの皮のこと)などのリラックス効果のあるものもあります。
体を適度に温めることは大切なことです。体が冷えていると血行も悪くなりやすいですし、疲れもとれにくいし、元気もなかなか出てきません。
また、好きな香りの薬草を使ってのリラクゼーションなど用途に合わせてオリジナルの浴剤が楽しめたら、毎日の入浴もより一層、楽しく有意義な時間になると思います。
薬草の中には、肌に刺激になる薬草もありますし、残り湯をお洗濯に使用する場合、衣服に着色してしまう薬草もありますので、その場合は、専門家に相談してからご利用ください。最近では、出来上がった漢方浴剤も多く販売されていますので、気軽にご利用も出来ます。