漢方について

　漢方の用語に『六淫の邪』と言う言葉があります。六とは風・寒・湿・熱（火）・暑・燥の事を指し、自然界の気候やウイルス・細菌などが人体に影響を与え、疾病を引き起こした原因を六淫の邪と呼びます。
　その中でも、寒い冬の季節は風・寒の邪気が悪さをしやすい時期です。風寒の邪は人体に風邪やインフルエンザはもちろん筋肉や関節の痛みなど様々な症状を引き起こします。寒くなると腰や膝などが痛む方はこの風寒の邪気に侵されている可能性があります。
　ならどうして同じ地区、同じ環境にいる方でも病気に罹る方と罹らない方といらっしゃるのでしょうか？。それは邪気に対する抵抗力の強さに関係してきま す。漢方の用語でこの抵抗力を正気と言います。本来、人間の体は外界から体を守るように出来ていますが、正気と邪気の力関係で病気に罹るか決まります。
　風寒の邪気を取り除き、腰痛、関節痛などに用いられる薬草に独活という薬草があります。独活はシシウド又はその近縁植物の根や根茎のことで、良い香りが する薬草です。また、漢方薬にはこの独活が含まれ、なおかつ正気を強化する働きを持つものもありますので、痛みや痺れでお困りの方は一度専門家にご相談く ださい。