体の悩み
高血圧の方の漢方薬
心臓が収縮してより多くの血液が、血管内を流れる時に血管にかかる圧力を収縮期圧力と呼び、高い方の血圧をさします。反対に心臓が拡張して全身の血液が、心臓に戻ってくる時に血管にかかる圧力を拡張期血圧と呼び、低い方の血圧をさします。
高血圧とは、この収縮期血圧または拡張期血圧のどちらかまたは両方が、正常値より高くなった病気です。一般的に高血圧は、収縮期血圧(高い方の血圧)が 140mmHg以上、拡張期血圧(低い方の血圧)が90mmHg以上をさしますが、最近では理想的な血圧は収縮期血圧を135mmHg以下、拡張期血圧を 85mmHg以下に維持した方が健康によいとも言われております。
血圧が高くなる原因は多くあり、皆様もよくご存知だと思いますが、その血圧は、自律神経系の交感神経と腎臓で調節されています。『腎臓は血圧と関係ある の?』と思われるかもしれませんが、腎臓でレニンという酵素を分泌します。レニンはアンジオテンシンⅡというホルモンを生成し血圧を上昇させます。
漢方の血圧の薬は即効性は少ないですが、じっくりと効いてきます。血圧降下の薬の種類は、西洋医学と同じ考え方があり、よく用いられる漢方薬はストレス を発散する漢方薬、興奮を抑える漢方薬、過剰な摂取物質や老廃物を排泄する漢方薬、血液の流れを改善する漢方薬がありますが、腎機能を高める漢方薬もあり ます。高血圧と言っても色々なタイプの高血圧があります。なかなか血圧が下がらないでお困りの方は一度ご相談ください。現在の治療の補助になると考えてお ります。