漢方について

漢方のはなし

中国漢方での腰痛治療

 日本は湿度が高く、また北の方では寒さも加わります。このような環境は腰痛などの痛みを生じやすい環境になります。腰痛のほかに関節痛や神経痛などの症 状も生じやすく、これらの症状も、漢方の考えでは同じ原因の場合が多いです。そのため、腰痛と同じ薬を服用すると、よくなる場合が多いですが、ここでは、 腰痛について、まとめてみます。
 漢方理論では、腰痛の代表的なタイプを大きく分けて4つに分かれます。
1つは、寒さや湿気によって悪化する腰痛です。雨の日や曇っている日に悪化しやすいです。 症状として、横になっても痛みは軽減せず、患部が冷えいる感じがします。漢方薬は甘姜苓朮湯を基本に考えられます。
2つめは、暑さや湿気によって悪化する腰痛です。暑い日や雨の日に悪化しやすいです。 症状として、患部に熱が感じられたり、触ると他の部位より熱くなっています。この痛みは、体を動かすことにより、痛みが緩和されることもあります。漢方薬は四妙丸を基本に考えられますが、日本にない薬なので、炎症を抑える薬と腰痛に効く薬との組み合せが必要になります。
3つめは、血液の流れが悪くなって生じる腰痛です。痛みは刺すような痛みで、いつも同じ部位が痛み、その痛みは夜間に悪化する場合が多いです。漢方薬は身 痛逐瘀湯を基本に考えますが、この薬も日本では発売されていません。血流を改善する漢方薬と腰痛を改善する漢方薬を組み合せて使用します。
4つめは、老化や過度な疲労、虚弱体質による腰痛です。さらに、体調が悪化する条件(過労や加齢など)で、症状が悪化します。このタイプは、さらに体が乾 く・火照るなどのタイプと冷えるタイプに分けられます。漢方薬は右帰丸や左帰丸を基本に考えますが、これも日本で販売されていません。足腰を丈夫にする滋 養強壮薬と腰痛に効く作用の薬を組み合せます。ここ新潟県では、疎経活血湯や独活寄生湯、大防風湯などを基本に組み合せると良い効果が出ています。
 日本に発売されていない薬が多いので、腰痛でお困りの方は、専門家にご相談した上で、腰痛に良い漢方薬をお試しください。
 漢方の理論で正しく薬を使用することによって、老廃物の排泄を促したり、ストレスから来る自律神経の乱れを整えたり、脳にかかったストレスを発散させたり、臓腑の働きを活発にして代謝を高めたりすることができます。
 代表的な漢方薬には、防風通聖散、防已黄蓍湯があります。防風通聖散の成分には、血液の流れをよくする成分と、便と尿を排泄する成分などが含まれています。防已黄蓍湯には、代謝を高めて、水分代謝を高める成分が入っています。
 その他にも、体質を改善する漢方薬が多数あります。またダイエットの漢方薬の一部に下剤が入っている場合がありますので、軟便気味の方には下剤の入っていないものをお勧めいたします。

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