漢方のはなし
食卓の漢方薬 生姜(しょうが)の働き
寒いこの時期になると体を温める料理が多くなると思いますが、よく薬味として使用される食材に生姜があります。
漢方薬にも多くの処方の中に生姜が含まれます。また、ショウガ科の薬草も種類が多くあり、ウコン、莪朮(ガジュツ:我神散の主薬)などがショウガ科の薬草です。
ウコンや莪朮などのショウガ科の薬草の多くは胃腸や肝臓・胆嚢などに働く漢方薬とされています。
生姜は料理でも、漢方薬でも脇役になることが殆どですが、大変優れた働きがあります。
生姜は体を温め発汗させます。よく風邪をひいて寒気がしたり、吐き気がするときに使用されます。そのため、漢方薬の風邪薬に入っていることが多いです。
また、胃腸の動きを活発にし、消化を助け食欲を増進させます。そのため、漢方薬の胃薬に入っていることが多いです。
また、解毒作用もあると言われています。お寿司屋さんでのガリやお刺身に添えられる生姜は、体・胃腸を温め、食欲増進、解毒作用を期待したアイデアだと考えられます。
今年はインフルエンザも流行っていますので、生姜の入った温かい料理を食べて、胃腸に優しい食生活はをして、インフルエンザ予防をしてみたらいかがでしょうか?
但し、どんなに良いものでも適量があります。
体に良いから、美味しいからと生姜の食べすぎにはご注意ください。