漢方のはなし
結石に用いられる民間薬
昔から民間薬として、結石によいといわれている薬草に『かきどおし(垣通)』や『うらじろがし(裏白樫)』などがあります。
かきどおしは、薬草名を連銭草と呼び、炎症を抑えたり、利尿薬、止咳薬として使用されています。このかきどおしの名前の由来は、伸びた茎が垣根を通りぬ けることから『かきどおし』、お金のような丸い葉が茎に連なって生えていることから『連銭草』と呼ばれるようになったそうです。
市場では連銭草と同様に金銭草と呼ばれる薬草もあり、科は違いますが同じような効果があるとされているため、この二つの薬草を区別されずに販売されることもあるようです。
もう一つの『うらじろがし』は、葉の裏が白くなっていることから付けられた名前だそうです。但し、裏白樫の白い部分は、熱によって溶けたり、剥がれ落ちることもあります。
裏白樫も、昔から結石のお薬として用いられていましたが、病院で処方してもらう尿路結石の治療薬には、この裏白樫の成分から出来た薬もあります。
また、裏白樫と連銭草を混ぜて服用したほうが、より効果が良いとも言われています。
但し、結石に良いと言われている薬草も、1服、服用してすぐに楽になったり、石がなくなるわけではありません。痛みを伴わない方や、結石予防を希望される方にお勧めだと思います。
結石が繰り返し出来てしまうような方は普段のお飲みになるお茶代わりにいかがでしょうか。