女性の悩み
漢方薬、当帰の最新報告
今週の日曜日に漢方薬の勉強会に出席いたしました。
以前書きました当帰(とうき)という薬草が含まれる漢方薬を中心にした、最新の研究報告を聞いてきました。主に不妊症や更年期障害などに関係する卵胞刺激 ホルモン(FSH)などの変化や、そのホルモンによる子宮内膜、卵胞などの状態変化を研究したもので、良いデータが出ていました。
当帰が含まれた漢方薬を投与した動物は、卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの分泌がコントロールされ(少ないものには分泌促進、多いものには抑制される)、その結果、卵胞が正常な大きさに育ち、子宮内膜も十分な厚みと柔らかさを得たとの報告でした。
但し、当帰が含まれる漢方薬全てに当てはまるわけではありません。漢方薬は、処方ごとに一緒に含まれる薬草や、薬草の分量比率が違います。分量の違いだ けでも全く効果が出なかったり、違った働きをする場合もありますので、漢方医学の基本は、弁証論治(漢方医学独特の体質や症状からの分類方法)と、どのよ うなお薬をどのくらい使用するかです。また、処方によっての効き易い服用方法、生活習慣なども大事になってきます。
婦人科疾患でお困りの方は、一度お気軽にご相談ください。