漢方のはなし
精をつける薬草
精をつける食べ物には鰻(うなぎ)などよく言われているものがありますが、漢方薬にも精をつけるものが有ります。
漢方での精は、気と区別してあり、生きていくための根本的なエネルギー物質のことを言います。
代表的なものには、熟地黄と言うものがあります。熟地黄は、血糖降下、利尿、肝庇護、足腰の強化、性機能の向上、月経調節、耳や目の機能回復などの作用 があるとされており、血液を補う四物湯や、老化によって現れる症状を改善する、六味地黄丸や八味地黄丸などに含まれています。
但し、日本では生地黄・干地黄・熟地黄が区別なく使用されている場合が殆どです。
これらの違いは同じ植物ですが、薬草の加工方法の違いのため、同等の効果も期待できると考えられている為だと考えられます。
地黄は精をつけて根本的な元気をつけると同時に、肌に潤いをつける働きも有りますが、消化し難いため胃腸が弱い方は注意が必要です。
糖尿病、泌尿器疾患、皮膚病でお困りの方は一度ご相談ください。