漢方のはなし
シソの葉
身近な食べ物の一つに紫蘇(シソ)があります。紫蘇は普段何気なく食べていますが、紫蘇も薬草の一つです。どういったときに紫蘇を食べているかと考える と、殆どが刺身と一緒ではないでしょうか?これには理由があります。紫蘇の葉には防腐作用があり、また漢方では魚介類の解毒作用があると言われています。 魚介類を食べると蕁麻疹が出やすい方は、一緒に紫蘇を食べるといいかもしれません。
しかし漢方薬で紫蘇をもっとも良く使用する症状は、胃腸症状が現れている感冒やストレスなどによる精神症状です。シソを食べると気分が楽になったり、シ ソが大好物と言う方はストレスが溜まっている可能性が有ります。紫蘇は内服薬だけではなく外用薬に含まれることもあります。アトピー性皮膚炎に応用される 場合もあるようです。
また、妊婦さんにも使用でき、妊娠中毒症や胎動不安などにも使用されます。
紫蘇が含まれる代表的な漢方薬には参蘇飲(じんそいん)、香蘇散(こうそさん)、藿香正気散(かっこうしょうきさん)などの感冒薬や半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などの気分の薬があります。
食用にも使用される紫蘇のため、単独では効果が分かり難いと思います。漢方の専門家にご相談ください。
2011.02.25