体の悩み
漢方の便秘薬
各地で夏祭りも終わり始め、天候も気持ちも秋を迎えようとしています。
秋と言えば『食欲の秋』です。美味しい食べ物が多く出始める時期です。
折角美味しい食べ物が多くあっても、便秘だと腹が張ってなかなか美味しくは食べることが出来ません。また、便秘があるとオナラやゲップが気になって我慢 される方もいらっしゃることと思います。また、オナラやゲップ、体臭の臭いが強くなる傾向もありますし、便秘が続くと痔や大腸の病気、肥満の原因になる場 合もあります。
便秘の原因は西洋医学では、腸の動きが悪かったり、便意を感じにくくなったり、腸に水分が少ない事を考慮してお薬が処方されると思いますが、漢方も同じような意味合いですが独特の分類をし、お薬が選ばれます。
漢方では体に熱がこもって便が硬くなった便秘、ストレスがたまって腸が正常に機能しない便秘、体に原気がなく排便力が低下した便秘、貧血から便が乾燥する便秘、腹部が冷えて便が出渋る便秘などがあります。
それぞれの体質や症状によって適した便秘薬は違いますが、日本では大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)や麻子仁丸(ましにんがん)と呼ばれる処方の便秘薬が最も一般的に使用されています。
また、漢方薬の便秘薬は、なるべく腹痛や習慣性を抑えるような工夫もされています。
今年の秋は、便秘を解消して、身も心もスッキリ・軽々として美味しい秋をお迎えください。
2011.08.30