漢方のはなし
小児の病気はまず胃腸!
最近は漢方薬での不妊症治療が見直されてきています。
目出度く妊娠、出産されたら次は子どもの育児です。育児の中でもお子様の病気を心配される親御様も多いことと思います。また、お父様、お母様のどちらかにアレルギーをお持ちでもお子様への影響も気にされていらっしゃることと思います。
中医学では小児の体がまだ未熟で、出来上がっていないことを『稚陰稚陽(ちいんちよう)』と表現しています。陰とは物質を表し、陽とは機能を表すので、臓腑や骨、筋肉、元気、血液、それらの機能など全てがまだ幼稚(未熟)だといった意味です。
子どもが、大きく丈夫に育つのも、病弱になってしまうのも消化器(胃や腸)の機能に大きく影響される場合があります。また、小児科の病気の場合、胃や腸の薬で改善されたり、または胃や腸の薬も一緒に服用する場合が大変多くあります。
お子様に多いアレルギー(特にアトピー性皮膚炎)は、胃腸が未熟のためアレルゲンとなる物質の塊が、消化されずに体に入ってくるから発症すると考えられています。
つまり、病気にならないようにするためには、冷たいものの摂りすぎ、甘いものの摂りすぎ、脂っこいものの摂りすぎ、好き嫌いを減らし、よく噛んで物を食べ、胃や腸の負担を減らしてあげることが大切です。
2012.02.27