体の悩み
耳鳴り、めまいの漢方薬
6月24日(日)、耳鼻咽喉科の中医師の先生の講義を聞いてきました。
耳鼻咽喉科といいましても、この度は耳鳴り、めまいの原因になる耳の異常を中心としたお話でした。
耳鳴りは治らない、または治り難いと言われることが多いです。先生のお話では、伝音声の耳鳴りは治り、感音声耳鳴り、混合性の耳鳴りは一部は軽くなった り、悪化を防ぐことが出来るとのことです。伝音声とは中耳炎や鼓膜の損傷などによるもので、外耳から内耳にかけての障害が原因になっており、感音声はさら に深い位置(内耳以降)での障害が原因で起こっており、混合性は両方に原因があるとのことです。これらの型の判断は気導聴力検査と骨導聴力検査によって判 断することが出来ます。
眩暈は耳の奥にある迷路内リンパ液の調節が何らかの原因で異常をきたしているとのことです。但し、耳鳴りや眩暈は内科的な原因や精神的な原因からも現われることがあります。ここでは耳が原因となっている場合です。
漢方的は分類には風邪などによる炎症、長い間の老廃物の蓄積、イライラ、血流障害、体の老化(熱いタイプと冷えるタイプ)、胃腸機能の低下、過労などの原因から分類することが出来ます。
耳鳴りや眩暈は、その症状自体がストレスになり、悪化したり、さらに不眠などの深い症状が増える可能性があるものです。
適した漢方薬は、タイプによって違いますが、耳鳴丸、冠元顆粒、逍遥丸、補中益気湯、温胆湯などなど様々なものが考えられます。
過度な労働や運動、ストレスをためたり、太りすぎたり、過度な飲酒に気をつけて耳鳴り眩暈を予防することも大切なことです。
2012.06.26