心の悩み
漢方薬と睡眠

今月は軽い睡眠障害(不眠症)の漢方的な対処法の勉強会に出席しました。
丁度、当店でも『最近、眠れなくて』と相談にこられる方や問い合わせが続いていました。今、大変多くの方が眠りのトラブルで悩んでいるようです。
不眠症には原因があります。よくある原因として、ストレス、夜更かし習慣、部屋の電灯の明るさ、疲れ、病後、食事の乱れなどです。
西洋学的表現では、睡眠にはメラトニンの分泌が増え、脳の温度が下がり眠りにつき、副腎皮質ホルモンの分泌が増えて眠りが浅くなっていき目覚める準備をするそうです。
副腎皮質ホルモンはストレスなどにより体内で分泌されます。
漢方でもこれらを漢方用語で分類しますが、大きく分けて5つに分類します。また不眠に使われている漢方薬は酸棗仁湯(さんそうにんとう)、抑肝散(よくかんさん)、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、天王補心丹(てんのうほしんたん)、帰脾湯(きひとう)、温胆湯(うんたんとう)、逍遥散(しょうようさん)などなど数多くありますが、いかに上記の原因を解決するかになります。
この他に、寝つきが悪い方に、特に女性の方に、手足の冷たい方、または冷え性の方がいらっしゃります。このような方は、体を温める漢方薬で睡眠のトラブルが改善される場合も多くあります。
睡眠のトラブルでお悩みの方は、軽いうちに漢方を試してみてはいかがでしょうか?