漢方のはなし
男性不妊症
今月は男性不妊症の勉強会に行ってきました。
不妊症というと女性の問題と思われる方も多いと思いますが、全体の30～40％くらいの割合で男性側に原因があるそうです。また、男女ともに原因がある場合もあります。
男性不妊の90％くらいは造精機能障害で、良い精子が沢山造れないことが問題になります。精子は数だけではなく、運動率（元気に動くか？真っ直ぐに進むか？）も大切になります。その他に、ストレスが多い、暴飲暴食、不節制などによりED（勃起障害）になり悩まれている方も多いようです。
男性不妊症の漢方薬といえば、ドリンクなどの滋養強壮薬で、飲むと“カッカ、カッカ”と熱くなるイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、実際はそうではありません。服用してもあまり体感が現れない場合もあります。
男性不妊は何種類かのタイプに分けて考えます。例えば、年齢は？体力は十分あるか？体が冷えていないか？ほてっていないか？体に弱い部分、悪い部分はないか？ストレスは溜まっていないか？暴飲暴食、特にお酒や脂っこいもの、甘いものは摂り過ぎていないか？血行は悪くないか？などによってタイプを分けます。
また、精子の数や運動率が正常であっても、さらに精子を増やして、また元気にすることにより受精率が高くなります。仮に女性の体の状態が万全ではなくても元気な精子でカバーすることが出来るのです。
子宝相談の際にはご夫婦で良い状態になるようにしてはいかがでしょうか？
2013.06.25
