女性の悩み
女性の宝
漢方でも血液を重要に考えています。血液が不足したり、働きが低下している状態を「血虚」と言っています。言い換えますと「貧血」です。漢方の貧血は赤 血球の量を診るのではなく、顔色が青白い・乾燥肌で、小じわが気になる・眠りが浅く、よく夢を見る・髪にツヤがなく、枝毛、抜け毛になりやすい・貧血にな りやすく、めまいが起こりやすい・生理の量が少なくなり、生理の周期が長くなりやすい・便意はあるが、出にくい・ツメが薄くて折れやすいなどの症状を診ま す。舌の色が淡く血色がなくなります。よく体調不良で貧血のような症状があるのに血液検査をしてみても、異常がみられない状態で、部分的な貧血と考えま す。
そういったときに、漢方薬では当帰(とうき)をよく使っています。当帰は、精油成分・ビタミンA類・B12・葉酸などを含んでおり、中国においては、昔から「女性の宝」といわれ血液を補い体を温め、気の流れをよくするときに使われてきました。
漢方薬の臨床では、貧血・冷え性・生理痛・生理不順・肩こり・のぼせ・めまい・更年期障害などの症状に多く使われている薬草です。
当帰を含んだ漢方薬は多くあります。同じ当帰が入っている漢方薬でも入っている量や一緒に入っている薬草によって、効能効果が違ってきます。服用される時は、専門家にご相談下さい。