漢方について

女性の悩み

二至丸(にしがん)

 先月の勉強会で、二至丸のお話を聞きました。二至丸は中国では医薬品(漢方薬)ですが、日本では健康食品になります。

 二至丸は、女貞子(じょていし)と旱蓮草(かんれんそう)という二種類の薬草からなる漢方薬です。二種類の薬草だけなので、中国では二至丸単独では使われることはありません。中国では二至丸は他の薬草と組み合わせて使用するものになります。

 二至丸は、肝腎陰虚(かんじんいんきょ)といった漢方的病名の方に使用するお薬です。漢方用語で言う肝とは、精神的な部分(ストレスなど)や血液の貯蔵、自律神経などを指します。肝の異常は、精神、目や爪、筋肉などに現れやすいです。腎とは発育・成長、老化、ホルモン、生殖器・泌尿器などのことを指します。腎の異常は、耳や髪、骨、泌尿・生殖器などに現れやすいです。女性の場合、肝も腎も月経などに現れ易くなります。

 そういった事より、中国では、二至丸は婦人科に応用されることが多いようです。

 最近、講師の先生が、中国でも不妊治療に優れた病院へ研修に行かれたようです。

 中国でも子宝を希望されて、漢方薬で体質改善されている方が増えてきているようです。

 その研修先の病院では、必ず二至丸を基本処方としているそうです。

 二至丸の合う方は、肝腎陰虚の方は、基礎体温が必要以上に高めの方(低温期も高い、高温期37℃以上になることが多い)、おりものの量が少ない方、月経周期が短い方、ほてりがある方、口の渇きがある方、年齢が高めの方などがあっていると思います。

 その他、子宝に関係ない方でも、更年期障害、若白髪、めまい、目のトラブルなどに応用できる処方です。

 子宝相談では、温めることが中心になりがちですが、時にはこういった薬草も必要だと考えられています。


2014.7.31

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