女性の悩み
月経痛と子宮内膜症
今月は月経痛(生理痛)と子宮内膜症をテーマにした勉強会に出席しました。
月経痛は男性でも知っているキーワードですが、意外と月経痛はあって当たり前のものと思われている方が多いと思います。
また子宮内膜症はいまだハッキリとした原因がわかっていませんが、子宮内膜症の症状は、月経や不妊を重ねるごとに痛みが増強してくるので、生理的な月経 痛が何かしらの影響をして起こっている可能性もあります。そもそも生理的な現象で痛みが発生するのはおかしなことじゃないでしょうか。つまり、心身ともに 健康的なのに毎月1度は痛みを伴う体?。
これは漢方の理論から考えると、月経痛は病気の前兆(未病)で、体の何かしらの危機を知らせる信号と考えます。
月経痛の原因の統計を取ると、第1位の原因は冷えからの月経痛だそうです。直接的な寒冷の飲食はもちろん、冷房等による冷やしすぎもそうです。しかし見 落としがちなのが下半身からくる冷えです。安室奈美恵さんの歌詞ではないですが、ツイッギーのようにミニスカートでカッコ良くしているのも月経痛の原因の 一つと考えられます。
漢方薬では月経痛も子宮内膜症も血流を良くする事は第1の基本となっています。その他、体調に合わせて温める薬や痛みを和らげる薬、時には炎症を抑える薬などを併用します。
月経痛は時に不妊症の原因につながったり、とんでもない病気の前兆の可能性もあります。『当たり前のものだから』との考えを改め、月経痛でお困りの方は専門家にご相談してください。
2012.07.26