漢方について

　最近では、テレビでも取り上げられていましたが、漢方の簡単体質チェックに舌診（ぜっしん）という方法があります。これは、舌の状態をみて身体の中の状 態を知る方法です。中国の病院では、ベテラン医師（老中医；ろうちゅうい）になると舌と脈だけで身体の異常をみつけてしまう先生もいらっしゃるそうです。
　それでは、自宅で毎日出来る簡単チェックをお話します。
　お酒を飲みすぎる方、胃腸が弱い方（特に吐気がある時）、現在浮腫（むく）んでいらっしゃる方、鏡を見てください。舌の上に白～黄色のかすが附着してい ませんか？これが苔です。苔は簡単に説明しますと、体の中の余分な水分を処理できないでいるか、処理が間に合わないほど水分を摂った時などに出来ます。自 然界の苔と同じで、体の中がジメジメしている状態です。次に苔の色ですが、白はまだ、体の中に熱（漢方の熱は、旺盛、過剰、炎症、熱などを指しています） がまだ生じていない状態で、黄色くなるにつれて、熱が増していると判断できます。黄色くなっている状態は、例えば、過食、胃炎、口臭などの症状が出ます。 胃腸を守るため、生物の食べすぎ、冷たいもの・甘いものの摂り過ぎ、食べすぎ、飲みすぎに注意しましょう。
　次に舌の大きさの見方です。舌が異常に大きい方は、元気不足や疲れが溜まっている方、が多いです。十分に睡眠をとって、過度の運動を避けるようにしてみ てください。逆に小さすぎる方は、栄養が身体にうまく使われていない方や貧血傾向があることが多いです。時にはお肉などがいい場合もあります。辛い物の食 べすぎに注意しましょう。好き嫌いがある場合は、好き嫌いを少なくし、よく噛んで食べましょう。
　舌自身の色は赤い方は身体に熱が溜まっている方、身体が乾いている方が多いです。渇きがひどくなると、舌の上に亀裂が出来、痛みを感じる方もいらっしゃ ります。汗のかき過ぎ、辛いものの食べすぎ、水分補給などに気をつけましょう。舌が白い方は冷え症、貧血気味、元気不足などがあります。栄養と休養をバラ ンスよくとることをお勧めします。