漢方のはなし
糖尿病治療の補助に漢方薬
先日、地元の新聞やTVのニュースなどで、新潟大大学院医歯学総合研究科循環器内科の南野徹教授らの研究グループが、血管の老化で糖尿病が悪化するメカニズムを突き止め、大きく取り上げられていました。
血管の老化というのは、以前から漢方の業界でも研究が進んでいるところで、漢方用語では『血瘀(けつお)』といいます。血流が悪くなる、血管が硬くなる、どれも血瘀です。
漢方の場合は、『未病先防(みびょうせんぼう)』という、病気になる前の体調不良から、体の調子を整えて病気になるのを防ぐという考え方があります。老化してから若返ることは大変な努力が必要です。老化する前に老化を抑えることが大切です。
また、漢方薬にも効能効果に『糖尿病』と書かれた商品が何品かございます。その成分を見てみると、大概は『気陰両虚(きいんりょうきょ)』という状態に使われる漢方薬に血糖を下げるといわれている薬草が加わったものになります。
気陰両虚とは、体の元気と体液が不足している状態で、体の代謝機能が低下している状態です。
また、民間薬やお茶にも、タラの根やグアバなど糖尿病の予防に良いといわれている物があります。
血流を良くして、代謝を高めるには、運動や生活・食事環境を改善することが大切です。
さらに健康な体づくりに漢方薬・健康茶をご利用してみてはいかがでしょうか。
2014.5.27